Close-up photography of flora.

イソップにおけるサステナビリティ

私たちのサステナビリティに対するアプローチは、環境への負荷を減らし、社会的責任を果たすことが目的です。まずは、地域のコミュニティ、お客様、そして社員にとって最重要となる課題から取り組んでいます。つまり、獲得より還元を大きくすることが私たちの目的です。

倫理的配合

私たちは設立以来、世界で化粧品に対するそのような禁止事項が出される以前から、断固としていかなる動物実験にも反対してきました。 私達の製品はすべて責任を持って調達した原料から作られています。これらの原料には、動物から採取されたものは全くありません。蜜蝋、はちみつ、ラノリンといった業界で人気のある原料も、私たちは使用していません。つまり、私たちの製品はすべてヴィーガンということです。 原料はすべて使用前に私たちの研究開発チームが徹底的に検査します。安全性と有効性だけではなく、グローバル市場における登録や規制状況についても幅広く調査し、過去に動物実験が行われている場合はその原料が含有されないようにします。これは新成分、既存成分を問わず、全原料の標準的なプロセスになります。 また、社内の「倫理調達プログラム」では全サプライヤーが環境に責任のあるプロセスを採用し、安全な労働環境を提供し、従業員に尊厳と敬意をもって接することを保証しています。私たちは、こうした価値観を持つサプライヤーとの長期的なパートナーシップに投資することを確約します。サプライヤーの業務を継続的に査定し改善していくことが、倫理的かつ持続可能な最高水準の生産を維持するための鍵となります。

Photograph collage of deer's in a woodland and side profile of a woman's head

認定と認証

リーピングバニー認証

私たちの製品はホーム製品も含めてすべて、クルエルティーフリー・インターナショナルのリーピングバニー・プログラムの認証を取得しています。リーピングバニーは、国際的に認められた絶対基準であり、法定基準を大幅に超えてクルエルティーフリーを実践する製品に対して与えられます。私たちは、製品が常にリーピングバニーの水準を満たすよう、FCOD(指定日以降、全製品で一切動物実験を行わない)ポリシーを遵守し、サプライヤーを積極的に監督ししています。サプライヤーの監督システムも独立した監査を受けています。

クルエルティフリー・インターナショナル、リーピングバニー・プログラムそしてリーピングバニー認証の基準についての詳細は各ウェブサイトをご覧ください。

B Corp認証

B Corp認証企業として、私たちは社会・環境に配慮した事業、透明性、信頼性に関する最高の検証水準を満たしています。世界的に認められたこの資格は、より包括的で持続可能な経済を構築することで、企業が収益を越えた影響をもたらしていることを公に認めるものです。

B Corp認証企業となることで、私たちは同様の理念を持つ企業のコミュニティの一員になりました。サステナビリティの課題は、一企業や産業が単独で取り組むにはあまりにも大きく、効果的に取り組むためには連携が不可欠です。

B Corp認証、リーピングバニー認証取得。オーストラリアとニュージーランドでカーボンニュートラルの認証取得。
B Corp認証、リーピングバニー認証取得。オーストラリアとニュージーランドでカーボンニュートラルの認証取得。

PETA認証

イソップはPETA認証を受けており、団体のビーガンおよびクルエルティーフリー リストに掲載されています。PETAは、ビーガンおよびクルエルティフリー製品の分野において国際的に知られた団体で、その設定基準は法律上の要件より厳しいものです。私たちは、独立監査はもちろん、サプライヤーを積極的にモニタリングすることで、PETA基準を満たす製品を確実に届け続けられるようにしています。

パッケージに対する理念

私たちのパッケージングに対するアプローチは年月を経てもほとんど変わっていません。これはデザイン面での選択というだけではなく、容器は機能的で、控えめで、環境への影響が最小であるべき、という私たちの信念の現れです。

この考えからすると相反するようですが、私たちのボトルの一部は、ガラス製ではなくプラスチック製です。これは安易な判断からではなく、パッケージングの実用的な課題解決を考えてのことです。あまり知られていませんが、プラスチック製ボトルはガラス製ボトルよりも、実際の二酸化炭素排出量が少なくなることがあります。私たちが使用するプラスチックの大半は、その97%以上が再生材で構成された再生ポリエチレンテレフタレート(rPET)製です。 rPETは家庭で出るプラスチックごみから作られています。このようなボトルは新規の材料のみで作られた容器に比べて二酸化炭素の排出量が大幅に少なく、私たちが求める製品性能のニーズを満たしています。

2021年末時点で、私たちのプラスチックボトルの89%がrPET製です。2022年はこの比率をさらに高めていきます。社内のサステナブルパッケージ計画では、2025年までにプラスチックを使用したパッケージ全体で、最低50%再生材を使用することを目標にしています。

Collage depicting a photograph displaying Aesop amber bottles and birds in a landscape

循環型経済

イソップ初となる製剤を容器に注いだ時から、私たちは廃棄物について考え続けてきました。法律で定められているわけでもないのに、容器をさらに外箱に包むという発想は、よく言えば度を越した努力であり、悪く言えば環境破壊への貢献と言えるでしょう。

循環型に向けた取り組みの一つとして、メルボルンのイソップ サウスヤラ店では、お客様向けに店頭での詰め替えのトライアルを行っています。このトライアルでは、再利用可能なガラスボトルに、特注のディスペンサーを使用し製剤を補充しています。中身を使い切ったら返却し、補充済みのボトルと交換します。使用済みの容器は店舗で洗浄し、次のお客様にお渡しします。

この方法は、個人の二酸化炭素排出量を長期的に減少させるのに役立ちます。また、中身の質を損うことなく、サステナブルな素材を尊重できます。今後数年にわたり、この循環型への取り組みを、サステナビリティへの継続的な投資の一環として、より多くの店舗で展開していきます。将来的にイソップは、完全な再生型ビジネスを目指します。

Reproduction of a photograph depicting a shell shaped sculptural object

ストアデザイン

イソップのストアは、私たちの全体的な姿勢と野心を具現化しています。

この考えを徹底するため、私たちは常に循環と再生に対する指針をストアデザインのアプローチにも取り入れています。

ストアにはそれぞれ個性がありますが、改装、閉店、また移転した店舗からの資材や調度品は出来る限り再利用し、長く使用することで、無駄な廃棄物が出ないようにしています。

より一般的には、私たちのストアが環境に与える影響を施工から閉鎖まで常に測定しています。現在、2030年までに達成すべきデザインのサステナビリティ目標を策定中です。

Photograph collage of cars lined up on a street and a set of drawers

気候変動に関する活動

気候危機に直面するなか、私たちはバリューチェーンを脱炭素化し、自然を保護するため、今すぐ行動しなければなりません。そのために私たちは、二酸化炭素排出量実質ゼロ(ネットゼロエミッション)を達成目標に掲げています。

また2018年以来、イソップのオーストラリアにおける事業では、オーストラリア政府のクライメート アクティブ(Climate Active)スキームに基づくカーボンニュートラル認証を取得しています。この分野における私たちの取り組みは、原材料から製品廃棄までの段階における、二酸化炭素の排出の管理へと拡大しています。

排出量実質ゼロという大きな目標を達成するべく、私たちはさらなる削減手法を導入しました。例えば、全世界の直轄事業は再生可能エネルギーによる電力で運営されるようになり、2024年までにはガスを使用する新設のストアやオフィスはなくなります。また「Transform to Net-zero(ネットゼロへの転換)」と共に、事業全般、サプライチェーン、生産工程の全てにおいて脱炭素化を図るための気候変動行動計画をを策定しています。

Climate Active Network Member
オーストラリアでの「クライメート・アクティブ」認証

社会的影響力

私たちは周りのコミュニティを支援するという確固とした伝統を築き上げてきましたが、現在はこれまで以上に公共性と目的意識を持って慈善活動にあたっています。

イソップ財団は少数派のコミュニティを支援するチャリティー団体と協力し、ストーリーテリングや文学を通して彼らの声が広まるように働きかけています。私たちの目的は常に、金銭的支援を超えたサポートを提供し、長期的な関係を築くことです。

2022年、イソップ財団は、これまで企業として行ってきた30年分の活動を継続しつつ、社会貢献の効率を高め、その範囲を拡張していきます。社内ではスタッフの参加を増やすことから始め、社外では世界各地でさらなる協力団体を見つけていきます。

Photographic collage depicting hands and tree roots