今から10年ほど前に、喜ばしい科学的発見がなされました。皮膚細胞には、耳が持つような音の受容体があることが判ったのです。皮膚が、文字どおり音を「聴く」ことができるという驚くべき新事実は、創業当時からイソップで提供してきた体験の背景にあった信念を裏付けるものでした。すなわち、その部屋に合うアロマや、肌タイプに適した製品が及ぼす作用と同じように、その場にふさわしい音楽も私たちに対して作用するという考え方です。香り、製品、音楽のいずれも、置かれた状況をよりよくして、身体と精神に影響を与えるのです。
サウンド オブ イソップ
ラジオマティーク
ラジオマティーク
私たちの店舗やオフィス、そしてウェブサイトにも音が共鳴し、安らぎに包まれた雰囲気を醸したり、躍動感を呼び起こしたり、好奇心を刺激したりしています。空間の中に有意義な波動を吹き込みたいというこの情熱は、いわばイソップの音の貯蔵庫であるラジオマティークに集積されています。ラジオマティークを覗いてみると、プレイリストやミックステープ、未来の寓話などの様々なコンテンツがあり、聴く人の気分や状況に寄り添い、その瞬間を演出します。
プレイリスト
"テーマ別のプレイリストはイソップ社内で選曲したもので、日々生活する中で耳が必要とする音のニーズに応えてくれます。
まず最初にご紹介するのは、Music for Mondays(月曜日のための音楽)で、週のはじまりを快活に彩る楽曲を幅広く揃えています。随時更新中のこのコレクションは、7日間のサイクルを初日から楽しく、実りあるものにしてくれるでしょう。そしてMusic for The Task at Hand(やるべき作業がある人への音楽)では、集中力を高めたり、思考を促したり、日々の雑事を退屈なものから至福の時へと昇華させることをねらいとした、聴き心地のよいトラックを集めています。
Music for Hosting(客人を招くときの音楽)は、合計17時間を超える(そして今も延び続けている)楽曲セレクションで、華やかなお祝いの会でも、ごく内輪のディナーパーティでも、会話の流れに沿って静かに伴走し続けます。プレイリストに充分な長さがあることで、パーティの盛況が続いても、ゲストを常に新鮮な音楽でもてなすことができます。そしてパーティが終わった後、心落ち着くサウンドですべてを洗い流したいという時の願望に応えてくれるのが、Music for Bathing(音楽による沐浴)であり、浴槽に浸かって疲れを癒すひとときにぴったりの音楽です。そして最後にご紹介するのはMusic for Midnight(真夜中の音楽)です。深夜、物思いに囚われてさっぱり落ち着かないという人のためのプレイリストで、真夜中すぎの時間帯を映画のように上質なものに変貌させてくれます。 "
ミックステープ
音楽は、聴く人の気分を高揚させ、物語を語りかけ、踊りを誘い、歌声を呼び込んで、私たちを隔てている壁を取り崩します。Aesop Mixtapes(イソップ ミックステープ)は、世界各地のさまざまな音や声の万華鏡であり、サウンドを通じて、音楽が持つ人をつなぐ力を存分に楽しむ場となっています。
ワールドワイドFMとの共同制作で放送する60分間のミックステープ シリーズは、個々のアーティストのスタイルやテイスト、ストーリーをそれぞれに反映しながら選曲、構成されています。例えばAUKAは、女性だけのラテン アンサンブル「コレクティーバ」のトロンボーン奏者兼バンドリーダーであり、次元を超えていくようなサウンドスケープを奏でます。オーストラリア先住民の歌い手による楽曲を集めたプレイリストは、GumbaynggirrとYamatjiの血を引くエマ・ドノヴァンによる選曲です。アメリカのマルチ楽器奏者であるララージは、オリジナルの楽曲を穏やかな自然の音と取り混ぜて紡ぎ出します。ラジオマティークで提供するミックステープシリーズは、いわば耳で感じる色彩、風味、情景、そして感情の機微であり、瞑想に浸る列車の旅や気ままな散歩、あるいはなかなか目の開かない日曜日など、どのような場面や気持ちも高めてくれます。
未来の寓話
リテラリーハブとの共同企画としてお送りするFuture Fables「未来の寓話」は、イソップのポッドキャストシリーズであり、世界各地から集まった気鋭の文筆家たちが、聴く人のヒントや道しるべとなるような楽しい物語をお届けします。
「未来の寓話」シリーズでは、友情、羨望、共感、恐れ、変化、愛、死、共同体、そしてそれらの狭間に存在するあらゆるものを、ねずみやリバーキャット、狼、蝶々の冒険を通じて、さらには人間の姿を通して描き出します。イソップの社名にもなっている偉大な寓話作家のスタイルをなぞらえながら、それぞれの短編物語が大人のためのベッドタイムストーリーとして、その空想性を花開かせます。リスナーを思索の旅へと連れ出し、また周囲との会話を弾ませるきっかけとなるでしょう。
このような空想の旅を最大限に楽しむには、アロマキャンドルの灯りのもと、心地のよいキルトに包まり、温かくて香りのよい、美味しい飲みものとともに耳を傾けるのがおすすめです。
‘I have a rendezvous with life.’