直営店

イソップ 吉祥寺

営業時間

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    11:00am - 7:00pm
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    11:00am - 7:00pm
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    11:00am - 7:00pm
  • 木曜日
    11:00am - 7:00pm
  • 金曜日
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  • 土曜日
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  • 日曜日
    11:00am - 7:00pm
Aesop Kichijoji store façade

イソップが日本初の店舗をオープンしてから10年以上が過ぎたことを受け、吉祥寺店の構想は原点回帰となりました。日本一号店であるイソップ青山店の設計も手掛けた長年のパートナー、スキーマ建築計画とのコラボレーションによって生まれた吉祥寺店の店内は、素材のローカル調達とリユースについて深く考えを巡らせています。2010年当時、古材を採用した理由は、その審美性と感覚に訴える質感からでしたが、2023年の今、環境への影響を最小限に抑え、近隣住民の歴史の面影を残したいという思いから、同様の素材が選ばれました。

A red urushi (lacquer) basin under a shelve of Parsley Seed Skin Care products
Aesop hand care products on the raw beams shelves

スキーマ建築計画の長坂常が、吉祥寺店から半径5キロ以内に、取り壊しが予定されている家屋がないか周囲に呼びかけたところ、条件に合う知らせが、ある女性から入りました。高齢の両親が築60年の木造家屋の取壊しと建替えを決めたということで、場所は吉祥寺店から2.7km、引き取れる良質な部材もありました。イソップとスキーマ建築計画のメンバー、さらに明治大学で建築を学ぶ学生で構成されたチームが現地に赴き、建物の梁や柱などを丁寧に救出しました。こうした資材を人力車のような荷車に積み込んで、学生や建築デザイナーが自ら引っ張り、さながら祭り行列のように吉祥寺の住宅街や公園を練り歩きながら、新店舗の予定地まで運びました。それ以上の資材輸送が発生するのを避けるため、その後の木材加工や製作はすべて店舗の中で行いました。

イソップ吉祥寺店に向けて考え出されたデザインは、解体住宅を遊び心いっぱいに再解釈したものです。千鳥状に配列した棚が店内全体にたくさんの通路やアルコーブを作り出し、驚きと意識の集中を生み出します。加工を施していない梁と柱を縦に二等分して、一方の面は年月の重みをそのまま残し、もう一方の面は新しさの感じられる姿に仕立てました。対照的なテクスチャーが、棚の構成において並列に配置され、規則正しく並んだアンバーボトルの隊列と対話をしているようです。カウンター、引き出し、シンクは赤い漆で仕上げられ、防水性および視覚的なバランスをまとめることに寄与しています。

奥にあるフレグランス ライブラリーでは、香りに好奇心旺盛なお客様が、斬新なフレグランスの数々をゆっくり探索することができますし、個別のシンクは、お一人おひとりに最適な、スキンケア、ヘアケア、ボディケア、ホーム用品など、イソップ製品の探求に最適です。あるいは、ゆったりとしたベンチで休みながら、丹念に作られた店舗の居心地を堪能いただくのもよいでしょう。