考え抜かれたスキンケア習慣は、環境条件やライフスタイル、そして最も重要な肌タイプなどを考慮したオーダーメードのものであるべきです。個人の肌の状況を、型にはめて分類するのはおすすめできません。スキンケアにおいても、他のことにおいても一般化することは賢明なことではありません。とはいえ、皮脂の生成、毛穴の大きさ、肌の質感や色などの特徴を考察すると、ある規則性が見出され、大まかに次の4つのタイプに分けられます。乾燥肌、オイリー肌、コンビネーション肌、(他に適した表現がないので便宜的に)普通肌です。ただしこれらのグループを、すべての肌タイプに影響を与える可能性のある、肌の反応、水分不足、毛穴詰まりといった、一時的な肌の状態と混同しないようにしましょう。 この記事では、これら4つの肌タイプとそのケア方法について簡単に説明します。さらに詳細を知りたい方には、追加の情報もご紹介いたします。
肌タイプのご紹介


普通肌
いわゆる「普通肌」は(その表現が正しいといえるかはわかりませんが)、オイリー肌でも乾燥肌でもない、皮脂の生成が適度な状態の肌のことを指します。肌のキメや色合いが均一で、毛穴も小さく、肌表面が柔らかくスムーズで、吹き出物もほとんどありません。しかし、こうした特徴を満たしていないことが「異常な」状態であるということを意味しているわけではありません。「普通肌」という名前が意味するものとは反対にこの肌タイプはどちらかというと例外的なものです。 生まれつき普通肌の特徴に当てはまる幸運な方も、その肌バランスを維持するために注意を払いましょう。洗顔、トーニング、保湿のため、マイルドでありながらも肌に働きかける製品を使い、一週間に2回のピーリングとディープクレンジングを行い、さらに必要に応じてトリートメントでのお手入れをおすすめします。

オイリー肌
オイリー肌の一般的な特徴は、肌のテカり、毛穴の広がり、またうっ血しやすい状態などです。これらは皮脂の生成過剰によって起きます。皮脂は油分でできた、べたつきのある物質であり、皮膚を保護、保湿、滑らかにする役割を果たしています。

こうした皮脂の生成過剰は、体内および体外におけるさまざまな原因で起こり得ます。原因は遺伝子によるものから、思春期、妊娠、更年期、またストレスや生理周期などのホルモンの変化に因るものまであります。環境条件によって引き起こされることもあります。高温多湿の天候は皮脂の生成を増加させます。一方で、室内の暖房や冷房が皮膚を乾燥させ、皮膚が保湿を確保するためにさらに皮脂の生成を増加させることもあります。
イソップ製品には、皮脂バランスを整えるための、異なる系統の成分が含まれています。収れん剤は身体組織を引き締めるもので、オイリー肌にありがちな緩んだ肌を引き締めるのに役立ちます。オイリー肌向けのイソップ製品では、ウィッチヘーゼル1や緑茶1などの植物性の整肌成分が使用されています。1ハマメリス水、チャ葉エキス(整肌成分)
エタノールは、肌表面の余分な皮脂を溶かす働きがあり、皮膚のテカリを抑え、バランスを保った状態にします。イソップ製品には、さらに、クレンジングおよび浄化作用で定評のある、数多くの植物由来の抽出物を使用しています。この抽出物が毛穴詰まりを緩和し、皮脂生成のバランスを取るよう処方された製品の全体的な効能向上をサポートしています。最後に、乾燥状態やそれに伴う皮脂過剰の状態を防ぐために、パンテノール、グリセリン、カラギーナンナトリウムなどの保湿剤(水分に結合し閉じ込める)によって、皮膚に必要な水分を保つことをおすすめします。
皮脂バランスを取り戻し維持するために、オイリー肌は、念入りに丁寧に洗顔し、さらっとして軽いながらも効果の高い的な保湿を行う必要があります。オイリー肌におすすめの処方は、過剰な皮脂分泌に対処しながらも肌本来の油分自然な皮脂を完全に取り去ってしまわないもの製品が適していますです。皮膚のテカりをどうにかしようとして過度の洗顔や保湿不足に陥りがちなのは理解できまですが、こうそうすると肌は水分不足になり、皮脂がさらに分泌されてしまうことになります。
オイリー肌についての詳しい情報と、オイリー肌に適したイソップ製品については、以下のリンクをご覧ください。
乾燥肌
スキンケアにおいて「乾燥」という表現は曖昧で、誤解を招く可能性があります。「乾燥肌」の特徴とは、必ずしも、水分不足であるとはいえません。むしろ、皮脂の不足といった方が正しいでしょう。つまり、ここでいう「乾燥」というのは「オイリー」の反対語であって、「ウェット(濡れた状態)」の反対語というわけではありません。とはいえ、肌が乾燥すると脂質バリアの全体的な状態が下がり、肌の水分が 失われ(脱水)、 刺激を受けやすい状態になります。粉っぽく、うろこ状のひび 割れやかさつき、色むらやくすみなどが見られます。このため、洗顔後に肌のざらつきや「つっぱり」感が出ることがよくあります。場合によっては、赤みや不快感を感じる場合もあります。

乾燥の原因にはさまざまな要素がありますが、まずは気候的な条件が挙げられます。肌が冷たい空気にさらされたり、湿度が低かったり、強い風に当たったりすると特に乾燥しやすくなります。エアコンの稼働しているオフィスや暖房の効いたアパートなど、冷暖房 の環境下でも、同様に乾燥の原因 となります。これらの外的な条件の他、生物学的な要因も関係しています。例えば遺伝によって、乾燥肌になりやすい人もいます。また、加齢も皮脂生成に影響し、年齢が高い人に乾燥が生じる場合があります。またホルモン量の変動 により皮脂バランスが崩れることがあり、これにより乾燥肌になることもあります。 乾燥対策としては、保湿と同様に、適切な洗顔とトーニングが重要です。洗顔にはぬるま湯を使い、シャワーやバスタブで長時間熱いお 湯を使うことは避けましょう。また、 蒸気により乾燥が悪化しやすくなるため、熱いシャワ ーや長時間のお風呂は避けるのが好ましいです。洗顔は特に気をつけてやさしく行い、少ない皮脂を取り除いてしまうことがないようにします。角質除去はダメというわけではありませんが、やさしく行うようにし、週に一回程度にとどめます。化粧水はアルコールフリーの製品を選びましょう。アルコール成分は自然な皮脂を溶かし、乾燥を悪化させる可能性があります。化粧水によって保湿の膜をつくったあとは、皮膚を柔らかくする 乳液を朝晩たっ ぷり使うことで、角質層(皮膚の一番外側の層)の脂質の「つなぎ」を強化し、全体的な保水レベルを保ちます。さらに定期的に、栄養補給のためのフェイシャルマスクまたはフェイシ ャルオイルを使用することで、日々のスキンケアの効果を高めることができます。 乾燥肌についての詳しい情報と、乾燥肌を改善するために最も適したイソップ製品については、以下のリンクをご覧ください。
コンビネーション肌
コンビネーション肌は、乾燥肌とオイリー肌が同時に顔の異なる部分に生じている状態の肌を指します。Tゾーン( 額、鼻、あご)やOゾーン( 口の周り)はべたつく一方、頬や目元などは乾燥しやすい傾向にあります。こうしたバランスの悪さは遺伝的な要因によるものもあります。ホルモンや環境の変化に非常に敏感なため、肌が反応しやすく、吹き出物ができやすくなったりします。また、オイリーな部分には皮脂が過剰に生成され、毛穴詰まりや症状の悪化につながることもあります。

このように二つの特徴を持つコンビネーション肌は、オイリー肌に効く成分と乾燥肌に効く成分の両方を 活用してケアをすることになります。イソップでは、異なる場所に別々 の製品を使うのではなく、顔や首全体でコンビネーション肌の複雑 なニーズに対応可能な製品を使用することを推奨しています。こうした製品は皮脂バランスを整えて表面にうるおいを与えるとともに、皮脂を取りすぎず 、肌に 負担をかけないものでなくてはなりません。つまり、優しいながらも効果的に洗顔でき、皮脂生成を通常の状態に保ち、肌を健やかにして、水分を補給 するという、繊細なバランスを取ることが求められます。
コンビネーション肌、およびこうした異なる性質を持つ肌のお手入れに役立つイソップ製品については、以下のリンクをご覧ください。