オラノン オードパルファム:アザートピアスの最終章

荘厳と神秘

Ouranon Eau de Parfum placed on a beige background

広大な風景の上に、夜が広がっています。おぼろげにまたたくこの天蓋の下に、かろうじて見える巨大な影があります。 月明りに目が慣れるにつれて、徐々にその姿は鮮明さを増し、火が焚かれるとそのスケールと壮麗さが全容を現します。円形に並ぶ巨石は、忘れ去られた古代の儀式の名残であり、意識的には理解できなくとも本能が知っている何かを示します。 炎を旋回し、巨石に沿って、闇の中を芳香が流れてくるのが感じられます。フランキンセンス、ヘイ、ミルラの醸す、ウッディでスパイシーな樹脂を思わせる香りです。 はじける火の粉、浮かび上がる巨石。儀式の雰囲気が昂揚します。

A silhouette of Ouranon EDP bottle behind the red textured filter

終わりとはじまり

アザートピアス フレグランス コレクションの6作品目にして最終章となるオラノンは、豊かな大地のミネラル感に満ちた、ウッディでスパイシーな樹脂を感じる香りで、この旅の終着点となります。

旅はミラセッティとともに海から始まり、カーストで海岸に辿り着き、エレミアで緑の繁茂する荒廃の地へと進み、イーディシスで外在する自己、グロームで内なる自己との出会いをもたらし、そして今、オラノンのインスピレーションであるモノリスの謎めいた力とともに、深い思索と不朽性を象徴する場所でその集大成を迎えます。

アザートピアスのフレグランスは、それぞれが現実と想像、双方の未知の世界へつながる扉です。これらの扉は一体となって弧を描き、連なって、一巡します。その静かな荘厳さと幽玄の神秘を以て、この一連の循環の終わりを告げるのがオラノンです。

しかしそれは、新たな船出の場所でもあります。オラノンは元来た場所への帰還であると同時に、次なる大冒険への扉なのです。

A full collection of Othertopias EDP bottles

静かに佇むモノリス

炎が燃え尽きようとしています。残火が燻ぶり、鈍い光を放ちます。流れる薫香が描く円に包まれながら、モノリスは揺るぎない沈黙を保っています。

モノリスはこれまで何千年もの間この場所に立ち続け、そしてこれから先の何千年も、そうあり続けるでしょう。

Yellow textured backgrond
Lessons from the lab
5分でお読みいただけます。
Lessons from the lab
9分でお読みいただけます。
Aesop bar soaps placed next to each other on a green textured background
Lessons from the lab
1分でお読みいただけます

‘Nothing is ever ended, everything only begun.’

Sara Teasdale